本研究の目的は屋外暑熱環境下において,体温動態および持久的運動能力に及ぼす①種々の輻射熱の影響を明らかにすること、②高輻射熱における種々の身体冷却の影響を明らかにすることであった. 本研究の結果から①暑熱環境下に日光による輻射熱が加わると、皮膚温が持久的運動能力の決定要因になること、②運動前のアイススラリー摂取と送風冷却による複合的な身体冷却は、アイススラリー摂取のみと比べ持久性運動能力の有意な改善を導かないことが明らかとなった。③運動間のアイススラリー摂取および送風冷却は、腹部からの深部体温の推定値、鼓膜温と平均皮膚温をアイススラリー摂取のみに比べ低下させた。
|