長距離走のトレーニングには、走行距離の多いトレーニングや走速度の速いトレーニングがある。しかし、これらのトレーニングが骨に対してどのような影響を及ぼしているかは明らかでなかった。そこで、長距離走の異なるトレーニングが骨に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 その結果、週間走行距離が長くなる走行距離が長いトレーニング期は、筋へのダメージは大きいが、骨吸収を抑制する可能性が示された。一方で、走速度の速いトレーニングを行っているときは、骨形成が優位な骨代謝動態を示した。このことは、疲労骨折を発症させないでトレーニングを行うための一助になると考える。
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