研究成果の概要 |
本研究では、国立病院機構禁煙外来で禁煙後体重増加を来した患者を対象に、禁煙後の体重、糖・脂質代謝、心血管リスクマーカーおよび禁煙継続率に対する栄養指導の効果を、多施設共同前向き無作為化群間並行比較試験研究にて検証した。栄養指導は期間や回数が多いほど体重増加や再喫煙の予防に効果的であるが、本試験では患者の負担も考慮し、栄養指導は登録1, 4, 7か月後の3回とした。主要評価項目は、喫煙・肥満によって低下し、心血管疾患との結びつきが強く抗動脈硬化作用を有するアディポネクチン血中濃度とした。2016年4月より5施設で登録を開始し、2021年5月12日時点で合計54人登録を行った。
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