本研究は、ゼブラフィッシュおよびマウス脂肪細胞系を用いて、紅藻Palmaria mollis(PM)に含まれる抗肥満成分およびその作用メカニズムを明らかにすることを目的とした。 PMを様々な溶媒で画分化し、内臓脂肪蓄積をよく抑制する抽出物の同定を行った。その後、さらに10画分の画分調製を行い、その後ゼブラフィッシュを用いて検討、その中で最も効果のあったものに含まれる成分をLC-MSやNMRを用いて同定した。この成分の抗肥満作用メカニズムは、これまで私が報告したPMと同様にppargの発現を調節し脂肪細胞分化に影響を及ぼしていることが明らかとなった。
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