研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浮腫を呈する疾患としては,心疾患,腎疾患,内分泌疾患,肝疾患の内部疾患から,脳卒中,整形外科疾患,悪性腫瘍など多岐にわたっているが,浮腫は日常生活の場面においても見られる身体症状の一つである.浮腫の発生機序として静脈がうっ滞している場合があるが,静脈うっ滞が起こる要因には不動があり,不動は深部静脈血栓や肺塞栓症の危険因子にもなる.しかしながら,浮腫は不明な点が多く,コンセンサスが得られていないため,浮腫発生における筋の静脈ポンプ低下の影響を解明することは社会的意義がある.さらに,浮腫有無を識別するカットオフ値を明らかにすることは学術的意義が大きいと思われる.
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