研究課題/領域番号 |
19K20194
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
長野 伸彦 日本大学, 医学部, 准教授 (90794701)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | DOHaD / 非肥満 / マウスモデル / 子宮内虚血 / SGA / 高血糖 / インスリン抵抗性 |
研究成果の概要 |
低出生体重児は在胎期の体質変化が原因となり生活習慣病を発症するリスクが高いが、低出生体重-糖尿病発症の病態は適切な動物モデルがなく十分に解明されていないのが現状であった。そこで、子宮内虚血マウスが非肥満及び肥満型高血糖発症モデルとなり得るかの検証を行った。その結果、子宮内虚血によって低出生体重仔が産まれ、離乳後普通食で成獣期(8週齢)に低体重にも関わらず高血糖を発症し、高脂肪食では肥満と著明な高血糖を発症する低出生体重-非肥満型高血糖発症マウスモデルの開発に成功した(特願2020-116354)。本モデルの病態が解明できれば、非肥満型糖尿病発症のリスクが高い低出生体重児の予測も可能となる。
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自由記述の分野 |
新生児学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では総出生数は減少しているが低出生体重児は増加している。我が国では、その低出生体重児の将来の健康障害を減らすことが医療的・経済的・社会的に求められている。低出生体重児は、成人期の非肥満型糖尿病の発症リスクが高いが、低出生体重-糖尿病発症の病態は適切な動物モデルがなく十分に解明されていない。それゆえ、そのアニマルモデルの開発が喫緊の課題であった。今回開発した低出生体重-非肥満型高血糖発症マウスモデルの高血糖発症機序を解明し、新たな栄養法の開発ができれば、低出生体重児の成人期の非肥満型糖尿病を激減させることができる。その結果、低出生体重児の健康増進に大きく貢献できる可能性がある。
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