研究期間全体を通じ、以下の成果を得た。ライブラリのリポジトリから、整合性違反検出のための解析基盤となるデータを抽出する技術を開発した。そのうえで、Java言語、Python言語のコード片に対し、どのバージョンなら動作するかという情報の鮮度を判定する整合性違反を検出する手法を開発した。Python言語についてはブラウザ拡張の形でツールを実装し、またその必要性をQ&Aサイト上のコード片の分析を通じて示した。より鮮度の高い情報へ誘導するための仕組みを実現するには至らなかったが、そのための基盤技術としてコード片のメトリクスによる分類技術や類似度計算技術の改善、動的な実行の記録手法の開発と評価を行った。
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