コンピュータ上の重要なファイルを対象とした攻撃を検知し,振る舞いを解析する手法について提案を行った.提案に基づき,仮想計算機を利用して,仮想マシン(VM)上で動作するプロセスの振る舞いを監視する機構を実装した.具体的には,仮想マシンモニタ(VMM)上に監視機構を組み込み,プロセスの振る舞いを検知しログとして出力する.また,プロセスの振る舞い解析時の情報の漏えいを防ぐために,プロセス間通信処理に改良を加え,情報漏えいを防止する機能を実現した.さらに,監視による処理負荷の増加を抑えるため,ファイルパス取得処理とログ出力処理の改善を行い,この有効性を評価によって確認した.
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