研究課題
若手研究
次世代インターネット技術として注目されている情報指向ネットワークを無線センサネットワークに導入する場合に必須であるセキュアデータ共有技術を実現するために、ブロックチェーンを用いた手法を開発した。提案手法は検証者の投票によるデータ検証方式を採用することにより、ハードウェアに制約のあるデバイスでも展開できる設計としている。また、テストベッドの開発および実機を用いた実証実験を通じた評価を行い有効性の検証を実施した。
無線ネットワーク
本研究開発が対象とする情報指向無線センサネットワークの研究領域は新規性が高い。本研究開発では、ブロックチェーンを用いたセキュアキャッシング手法だけでなく、提案手法を支える周辺技術(パケット分割・協力通信・グリーン化)の検証を、ハードウェア装置を用いた実証実験も併用して実施することにより、後続する新たな研究課題の創出・発展に貢献し有意な知見を与えられた。また、本研究開発の中核を担う論文に対し谷萩隆嗣記念特別賞(信号処理学会)に選出されるなど高い評価を受けた。