本研究では,眼球運動を定量評価するためのシステムを開発した.開発したシステムでは,注視対象を様々な位置へ出現させることや様々な速度で注視対象を移動させることができ,注視が苦手な位置などを定量的に評価可能である.また,四肢運動計測システムを開発し,眼球運動と四肢運動の双方の観点から評価可能なシステムを実現した.さらに,音声や振動子を用いた触覚(振動)などの情報を提示しながら,四肢運動を評価可能なシステムを開発した.開発したシステムでは,被験者が足踏みなどのタスクを行っている際に,音声や触覚(振動)情報を提示し,高齢者と若年者における反応時間の違いなどを定量的に評価できる可能性を確認した.
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