我が国では「持続的養殖生産確保法」を制定し、漁場・養殖場環境の維持管理を図っている。この目的を達成するには、対象海域における植物プランクトン現在量の継続モニタリングが必要である。従来の調査船を用いた定期的な現場試料採取と専門家による分析では、人手や予算的に非現実的である。養殖による水産資源の生産・維持・管理、さらには消費者に安全・安心な水産物の供給を行うため、沿岸域における海色リモートセンシングが期待されている。本研究成果を基にした沿岸域海色リモートセンシング技術をドローンや定点カメラに応用することで、より効率的な漁場・養殖場など沿岸域における広域モニタリングシステムが構築できる。
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