レーザー航跡場は非常に高い電場を励起できることから,次世代加速器技術として注目されている.また,航跡場中の加速位相は極めて短く,加速場に捕捉された電子バンチは極短バンチとなる.このような電子バンチは物質・材料,医療・生命科学研究などへの応用も期待できるが,レーザー装置が大型,複雑になるなどの問題点がある.本申請では低出力レーザーによって,制御性の高い航跡場を励起する手法に関して基礎研究を行なった.シミュレーションや実験を行い,ターゲット開発が重要であるという理解を得た.また,当初目標とは異なる手法として,自己変調レーザー航跡場加速の可能性と THz 電磁波による追加速の可能性に関して調査した.
|