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2022 年度 研究成果報告書

McGurk効果の多様性の背景となる認知様式とその神経基盤の発達的検討

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20650
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分90030:認知科学関連
研究機関立教大学 (2022)
立命館大学 (2021)
中京大学 (2019-2020)

研究代表者

氏家 悠太  立教大学, 現代心理学部, 助教 (60781789)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード視聴覚統合 / McGurk効果 / 個人差 / 脳機能測定 / 自閉スペクトラム
研究成果の概要

本研究では、顔が関わる視聴覚統合であるマガーク効果を用いて、自閉症傾向との関連から、観察者側の認知様式の多様性とその背景となる神経基盤を検討した。本研究の一連の検討により、自閉症傾向に関連するマガーク効果の個人差は錯覚の生起に関与する脳領域(左上側頭溝など)の活動量の違いがあること、視覚的な顔処理ではなく統合過程に起因すること、また、その個人差は統合における各感覚情報の重み付けのばらつきにより生じるが、状況限定的である可能性が示唆された。これにより、顔が関わる視聴覚統合の多様性のメカニズムの一端を明らかにできたと考える。

自由記述の分野

認知心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マガーク効果の研究は、1976年にMcGurk & MacDonaldによる報告から40年以上経つ現在も、年間100報以上の論文が出されており、認知科学、心理学、音声工学、脳科学、精神病理学など様々な領域から注目を集めるテーマである。ヒトの音声知覚の特性を反映する錯覚のため、その生起メカニズムの解明はヒトがどのように顔と音声を統合するのか、そのメカニズムの理解に寄与できる。さらに、本研究は、自閉スペクトラムとの関連からマガーク効果の個人差を解明しようという試みであり、その成果により、知覚的側面から、自閉スペクトラムを持つ人の対人コミュニケーション困難性の理解に貢献できる可能性があるといえる。

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公開日: 2024-01-30  

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