研究課題
若手研究
救急医療現場における診断支援の為,CT画像より『外傷性出血部位』を,画像診断技術により自動検出するシステムを作製した.緊急性の高い現場における医師の迅速な治療方針決定を支援し,見逃しによる治癒機会の損失を防ぐことを目的とした.本研究では,画像処理技術を用いた2つの異なるアプローチによって,CT画像より出血部位を自動検出するアルゴリズムを提案した.
医用画像処理
外傷による死亡は,10万人あたりおよそ30人の割合で発生している.実際に死亡した外傷患者の内,修正予測外死亡数(防ぎ得た可能性の高い外傷死亡者数)は40%に迫る数値である.提案手法によって,救急医による造影CTを用いた読影診断を支援することにより,出血の見落としや読影時間を低減させ,外傷患者の処置に専念する時間を増やすことが可能となる.