研究課題
若手研究
本研究では、脳深部の微小な領域を磁気的に刺激できるマイクロ磁気刺激法と呼ばれる新しい医療技術の確立を目指し、刺激領域の更なる局所化を可能とするマイクロ8の字コイルを設計・製作し、細胞実験、動物実験による刺激性能の評価を実施した。各実験の結果より、新たに製作したマイクロ8の字コイルの有効性を確認することができ、マイクロ磁気刺激法の性能向上に資する科学的知見を得ることができた。
生体電磁気学
本研究では、マイクロ磁気刺激法による刺激領域の更なる局所化を実現するため、未だ十分な検討がなされていない8の字型の形状を有するマイクロ8の字コイルを製作し、その有効性を示したことに学術的意義がある。また、今後もマイクロ磁気刺激法の有効性や安全性に関する科学的な根拠を蓄積していくことで、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)法や脳深部刺激(DBS)法の課題を克服できる新しい脳・神経刺激技術への発展が期待できる。