日本の「効果のある学校」が有する外部組織との協働体制を明らかにすることを通して、学力格差を是正する学校組織文化の形成プロセスを解明することを目指した。「『効果のある学校』は、地域社会とのどのような協働体制により構築されるのか」を学術的「問い」として設定した。 助成期間中には学力生活実態調査を用いて「効果のある学校」を析出し、協働性の特徴を量的に分析した。その上て「効果のある学校」を調査フィールドとした参与観察を行い連携活動の実態を解明し,協働体制がどのように生成されてきたかを分析した。そして、学力格差を是正する学校と地域の協働体制のあり方を考察し、学術的、政策的、実践的な示唆を検討した。
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