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2020 年度 研究成果報告書

熱外中性子偏極技術の開発と139LaにおけるCP対称性の破れの増幅率の最終決定

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21047
補助金の研究課題番号 18H05864 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0203:素粒子、原子核、宇宙物理学およびその関連分野
研究機関名古屋大学 (2020)
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 (2018-2019)

研究代表者

奥平 琢也  名古屋大学, 理学研究科, 助教 (40826129)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2021-03-31
キーワード原子核反応 / (n,γ)反応 / 中性子 / 中性子偏極 / 3He核偏極
研究成果の概要

本研究では139La+n複合核におけるCP対称性の破れの増幅率決定のために、139Laの偏極中性子吸収に伴うγ線放出角度分布測定行うことを目的としている。本研究ではまず中性子偏極デバイス:3Heスピンフィルタの開発を行い、J-PARCで性能の良い3Heスピンフィルタを開発することに成功した。本装置をJ-PARCの中性子ビームラインANNRIに導入し、139Laの偏極中性子吸収時に放出されるγ線の角度分布を測定したところ、特定の遷移で放出されるγ線に中性子スピン方向依存する角度分布が存在することを発見した。現在この結果を解釈するための理論的研究が共同研究者と共に行われている。

自由記述の分野

素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在我々の宇宙には反物質はほとんど存在せず、物質のみで構成されている。これを説明するためには既存の理論体系を超えるようなCP対称性の破れが存在しているはずであるが、未だ未発見である。本研究は原子核の中性子吸収反応時にCP対称性の破れが増幅される現象を利用して、未知の物理現象探す計画の一環であり、原子核内におけるCP対称性の破れの増幅率の決定に大きく貢献する。
また、本研究で開発した中性子ビームの偏極技術は物性研究や、生命科学、工学など様々な分野への応用が可能である。特に1eV程度のエネルギーが高い中性子の偏極がJ-PARCで実現されたことは今後の中性子科学の発展に大きく貢献するものである。

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公開日: 2022-01-27  

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