研究成果の概要 |
本研究は, 太陽表面における磁気流体波を励起するメカニズムの同定を目指したものである.これまで捉えることが困難であった背景には, 既存の観測機器では微細な磁束管を空間分解できなかった点にあった. そこで, 望遠鏡の結像性能を高精度に向上させる技術を開発した. 本研究により, 太陽表面における微細な磁場診断を可能にし, 詳細な磁束管構造を捉えることに成功している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽において生じている動的現象の多くは, 大気中に無数に存在している微細な磁束管が駆動していると考えられている. 本研究において, これらの微細な磁束管を高空分解能・高精度で物理量診断する技術を開発した. 今後, 本手法を既存の観測データに適用することで, 磁気流体波の励起に限らず, 磁束管が駆動する様々なエネルギー解放現象について理解が進むことが期待される.
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