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2019 年度 研究成果報告書

植物病原菌におけるホウ酸走化性の意義

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21146
補助金の研究課題番号 18H06004 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0601:農芸化学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

緋田 安希子  広島大学, 統合生命科学研究科(先), 助教 (70825760)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード走化性 / ホウ酸 / 植物病原菌 / 走化性センサータンパク質
研究成果の概要

運動性細菌は化合物を感知して集積・逃避する走化性という性質をもつ。ホウ酸を感知するセンサーは植物病原菌にのみ保存されており、ホウ酸走化性は植物感染に重要と予想された。本研究では、既に同定済みの青枯病菌のホウ酸センサーの情報をもとに、タバコ野火病菌と軟腐病原菌のホウ酸走化性センサーをそれぞれ特定した。タバコ野火病菌を用いた植物接種試験では、野生株とホウ酸走化性欠損株の感染力に有意な差を見出すことはできなかったが、特定した軟腐病原菌のセンサーは既に植物体内への侵入に寄与すると報告されているものであった。このことから、少なくとも軟腐病原菌ではホウ酸走化性は植物感染に重要であることが強く示唆された。

自由記述の分野

応用微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

タバコ野火病菌・青枯病菌ともに世界のトップ10植物病原菌(2012年)の1位と2位に位置する世界的に深刻な農業被害をもたらす植物病原菌である。特に青枯病菌は現在も有効な感染防除法が確立されていない病原菌であり、このような細菌の感染機構の理解は新たな感染防除法の確立に寄与すると考えられる。また、ホウ酸走化性については他に一切研究されておらず、もし多くの植物病原菌に共通するようなホウ酸走化性を利用した感染機構の存在が証明できたなら、幅広い植物病原菌に有効な感染防除法の提案にもつながるかもしれない。

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公開日: 2021-02-19  

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