研究課題/領域番号 |
19K21208
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補助金の研究課題番号 |
18H06085 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0704:神経科学、ブレインサイエンスおよびその関連分野
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
羅 媛君 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任研究員 (00822347)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 神経細胞誕生日 / Neurog2 / マウス / 小脳 / 下オリーブ核 / 橋核 / 区画構造 / 神経投射パタン |
研究成果の概要 |
脳が作られる際の神経細胞の誕生日の持つ意味を探るため、橋核と下オリーブ核という小脳に密接に関連した神経核に注目した。あらたに確立したNeurog2-CreERマウス(G2Aマウス)を用いる効率の高い実験手法により、小脳皮質以外に、橋核、および、下オリーブ核において、誕生日依存性の区画を見出した。下オリーブ核と小脳皮質との間の部位対応的な神経細胞間の軸索投射パタンは、誕生日の早い者同士、遅い者同士が連絡し易い訳ではないことが判明した。
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自由記述の分野 |
神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内には非常に緻密な神経核構造と神経投射パタンが形成されているが、その形成に神経細胞の誕生日の違いがどのように関与するかは明らかにされていない。マウスの脳の神経細胞は胎仔期後半の10日間のうちのどこかで生まれるが、本研究において、誕生日の違いは、橋核と下オリーブ核、それぞれにおいて、小脳皮質と同じく、神経核内での区画構造の形成に関係していることが確認された。しかし、神経核間での部位対応的な投射パタンの形成への関与は単純ではないことが判明した。脳の形成発達機構の理解において重要な成果である。
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