研究課題
研究活動スタート支援
温度感受性Transient Receptor Potential(以下TRP)チャネルは、温度のみならず化学的・物理的刺激を感受する受容体として知られているが、消化管粘膜に発現するTRPチャネルについての知見は限られている。私たちは、ラット大腸を用いた腸管蠕動評価モデルにおいて、メントール、低温水を投与することで腸管蠕動が抑制されることを明らかにした。これまでに臨床研究において、メントール、低温水が大腸の蠕動を抑制することを明らかにしてきたが、その結果を証明する結果となった。
消化器内科
今後はこれらの成果を発展させ、TRPチャネルを介した消化管蠕動制御のメカニズムを明らかにする。さらに、消化管運動異常と関連の高い機能性消化管障害におけるTRPチャネルの役割を検討し、その病態を明らかにし、TRPチャネルを標的とした治療の開発に向けた基礎研究を行い、今後の臨床応用へと発展させたい。