癌の3大治療としては①手術・内視鏡などによる切除、②抗癌剤治療、③放射線治療が挙げられる。近年医療の進歩により非常に多くの新規癌治療薬や治療法が開発されているが、副作用がほとんどなく癌細胞のみ標的として治療できる方法はまだない。近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)は副作用が少ない新しい癌治療法として期待されている。現在、頭頸部癌に対して世界中で治験が進んでおり期待される治療効果を得ている。この治療を消化器癌(食道癌・胃癌・大腸癌・膵癌・胆管癌・胆嚢癌・肝癌など)に応用できれば現在の癌治療体系が刷新されうる。本研究により、消化器癌に対する内視鏡を用いたNIR-PITの可能性を見いだした。
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