研究課題/領域番号 |
19K21350
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補助金の研究課題番号 |
18H06256 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 俊彦 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (30822895)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | ヒトパピローマウイルス(HPV) / 扁桃 / PCR / p16 |
研究成果の概要 |
ヒトパピローマウイルス(HPV)関連中咽頭癌において罹患扁桃以外の扁桃組織におけるHPV感染を調べるために、auto-nested PCRを用いてHPVのDNAの検出を試みたが検出が困難であった。今後、異なる方法でPCRを行うことを検討している。また、非癌患者の摘出した口蓋扁桃におけるHPV感染を調べるため、PCRが困難だったことから、HPV感染の代替マーカーであるp16免疫染色を79症例で行い、全て陰性であった。PCRの検出方法が確立したら、p16免疫染色した検体でPCRを行い、比較検討する予定である。
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自由記述の分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPV 関連中咽頭癌の非癌扁桃組織におけるHPV 感染率を知ることで、HPV がmultifocal に感染し第二のプライマリー、第三のプライマリーを生じる可能性を考察することができ、今後のHPV関連中咽頭癌の治療戦略の上で非常に重要なこととなりえる。また、非癌患者の摘出口蓋扁桃におけるHPV 感染を知ることで口蓋扁桃へのHPV 感染の年齢層別の特徴を見いだすことや、患者背景因子や嗜好歴などを比較することができ、口蓋扁桃へのHPV 感染のリスク因子を考察することができる。さらにp16 免疫染色と対比することにより、oncogenic なHPV 感染が生じ得るのかも検討できる。
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