研究課題/領域番号 |
19K21355
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補助金の研究課題番号 |
18H06263 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0906:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
柴尾 俊輔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (50528792)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 力触覚通信技術 / 脳神経外科手術 / 力触覚鑷子 / 硬さの可視化 / 硬さの判別 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は脳神経外科手術において微細な力触覚を術者に伝達することにより、正確かつ精密な手術操作を行うための脳神経外科手術機器の開発を行い、非臨床実験によるPOC 獲得を達成し、脳神経手術用ハプティックデバイスの実用化を加速させることである。本研究では力触覚通信技術を搭載した手術器具として力触覚鑷子を開発した。プロトタイプである1号機とより実用化を考慮に入れた2号機を作成した。それぞれを用いて豆腐を用いた脳モデルおよびマウスの脳腫瘍モデルを用いて硬さの可視化と硬さの判別が可能であることが示された。以上の結果は、力触覚鑷子の臨床応用を進める上で重要な結果と考えられる。
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自由記述の分野 |
脳神経外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳神経外科手術のなかで脳腫瘍摘出術において、安全かつ最大限の摘出をすることが患者の予後改善に寄与することがこれまでの研究でわかっている。安全かつ最大摘出を実現するために様々な術中支援技術が発達してきた。術中に脳神経機能をモニターする電気モニタリング、術中に腫瘍の位置を把握しながら摘出することができるナビゲーションシステム、低侵襲に脳の深部を観察できる神経内視鏡装置などが挙げられる。これらは、視覚情報、電気情報を伝達するシステムと捉えることができるが、本研究における力触覚鑷子は触覚情報を伝達することができるという点で、これまでにない新しい術中支援技術を脳神経外科手術に提供できることが期待される。
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