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2019 年度 研究成果報告書

歯周炎の病態に対する腸内細菌叢の影響と関連メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21365
補助金の研究課題番号 18H06274 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関新潟大学

研究代表者

佐藤 圭祐  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (80828905)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード歯周炎 / 腸内細菌 / 糞便移植 / メタボローム
研究成果の概要

歯周炎と全身性疾患との関連が報告されているが、そのメカニズムについては未だ不明な点が多い。本研究は、歯周炎の発症・進行に対する腸内細菌叢の影響とその関連メカニズムを解明することを目的とする。
糞便移植により確立した異なる腸内細菌叢をもつマウスに、実験的歯周炎を誘導したとろ、歯周炎の重症度に違いが認められた。また、腸内細菌叢・血清中メタボロームに変動が認められたが、口腔内細菌叢に変動は認めなかった。腸管免疫応答、腸管バリア機能に群間で有意差は認められなかった。
以上より、歯周炎の発症・進行に腸内細菌の代謝産物が影響している可能性が示唆された。

自由記述の分野

歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々はこれまでに既存の歯周・全身疾患関連メカニズムとは全く異なる、歯周病原細菌による腸内細菌叢の変動を介して全身疾患のリスクが高まる説を世界に先駆けて報告している。本研究により、腸内細菌叢の変動が歯周炎の発症と進行に影響することが明らかとなれば、既存の歯周炎の病因論に大きなインパクトを与えると考えられる。腸内細菌叢の変動が歯周炎の病態に及ぼす影響とそのメカニズムが明らかとなれば、腸内環境を整えることが歯周炎の発症、進行の予防に対する新たな標的候補となる可能性が示唆される。これは既存の歯周病学進展の一助となり、その学術的・社会的意義は大きいと考える。

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公開日: 2021-02-19  

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