本研究では職種ごとの食生活に着目し、職業の特殊性に由来する労働因子と食生活についての関係を明らかにし、その過程において健康教育に有用な質問票の開発することを目指した。オリジナルの質問票によるアンケート調査を実施し、様々な労働因子と食行動について検討した。解析結果からは通勤時間と朝食摂取、接客業務と食べる速度についての関連がある可能性が示唆された。質問票作成、解析、改定を通して働く人の食生活状況を簡潔かつ正確に把握するための質問についても検討を重ねたため、本研究の知見が今後の職域における健康教育の一助となることが期待される。
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