高齢者の寝たきりを予防するための座位による廃用性下肢浮腫ケアプログラムの確立を目指し、リンパ浮腫や静脈性浮腫において既に効果が示されている圧迫包帯による浮腫軽減効果と安全性を評価した。圧迫包帯は3週間実施し、浮腫軽減効果は周囲径測定にて評価し、安全性は心エコー、酸素飽和度、心音、呼吸音、血圧、脈拍を測定して評価した。その結果、座位による廃用性下肢浮腫に対しても圧迫包帯は浮腫軽減の効果があり、心機能のモニタリングを実施しながら圧迫圧の調整を行うことにより、心不全を引き起こすことなく、高齢者にも安全に実施できることが明らかとなった。
|