本研究では,高効率かつ高信頼な暗号ハードウェアの設計法の開発を行った.まず,数系変換などのデータパス最適化手法を組み合わせることで世界最高効率のAES暗号データパスを設計した.同データパスはパイプライン化と組み合わせた検算が容易に実装できるようになっており,高効率に演算誤りを検知または修正できるよう拡張が可能である.次に,タンパー手段を用いた攻撃などに対しても高安全かつ高信頼な暗号鍵ストレージを開発した.本成果では,物理複製困難関数と呼ばれる回路に安全かつ高効率に適用可能な誤り訂正スキームを開発し,その暗号鍵ストレージへの応用を示した.
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