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2023 年度 研究成果報告書

AR技術の発展に伴う藝術学の変容ーー藝術体験における虚構の位置付けの再考から

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21568
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 高度科学技術社会の新局面
研究機関九州大学

研究代表者

東口 豊  九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (70346740)

研究分担者 上石 学  聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (70349166)
川瀬 智之  東京藝術大学, 美術学部, 准教授 (90792119)
江本 紫織  京都芸術大学, 芸術学部, 講師 (90827289)
米良 ゆき  九州大学, 人文科学研究院, 専門研究員 (80962852)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2024-03-31
キーワードAR / VR / 虚構 / 新しい現実性 / 身体性 / Pokemon GO
研究成果の概要

従来藝術学は古典的な藝術ジャンルである音楽、演劇、絵画など、それぞれの特性に基づいてその体験や虚構の有り様を考察してきた。しかし、ARを始めとして擬似的な現実性を提示する技術が急速に発展したことで、それらを通して我々が直面する新しい現実性と虚構の関係から、藝術体験における想像力の働き方や藝術体験の分類、藝術体験を成立させる身体性、現実と虚構が交錯する空間の意味など、様々な点で藝術体験の存在意義の再考を余儀なくされることが明らかになった。

自由記述の分野

美学藝術学

研究成果の学術的意義や社会的意義

藝術はこれまで自律的な存在として他の領域から切り離され、他に類するものがないと見做されることが多かった。しかしCGなどを用いて現実と虚構を融合させるAR技術は、虚構の力で現実を変えていく点で藝術体験に類似している。それ故、藝術の真の有り様や存在意義を考えるためには、一見関係が薄いように見える最先端デジタルテクノロジーとの比較検討が必須であるという指摘は今後の藝術学に重要な指針となり、また目の前に広がる生の現実は、常にARや藝術によって提示される虚構によって変容させられているという考察は現代社会を考える上で大きな意義を持つだろう。

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公開日: 2025-01-30  

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