本研究は、直接的・間接的に国際開発に資する活動を行っているアジアの社会起業家(特に日本人)の起業誘因、動機、および事業形成過程の考察から、今後の社会起業への示唆を得ることを目的とした。質的調査手法により国内および海外(キルギス、インドネシア)で収集したデータの分析から、1)社会課題を解決するために起業をするに至る動機と事業形成過程の多様性、2)特別な出来事、紐帯、アイデンティティ、自己実現、喜びといった共通の特徴、3)個人的関心とキャパシティの影響、4)現地協力者やネットワーク構築の重要性、などが明らかになった。研究成果は海外の学会発表などで積極的に発信を行った。
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