我々は氷衛星内部海の進化および氷火山活動の解明に重要な、塩水溶液の粘度を高圧力下で測定するための技術開発に取り組んだ。まず、高圧セルを搭載して上下反転できる回転ステージを高速化し、1秒以内で上下反転できるようにした。これにより、低粘度の液体であっても繰り返し落球測定できるようになった。また、冷却水循環装置を高圧セルに取り付け、試料を氷点下に冷却できるようにした。これにより、本研究課題で作り上げた装置を使用して、氷衛星内部の温度・圧力環境下で実際に塩水溶液の粘度測定に取り組むことができるようになった。
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