研究課題/領域番号 |
19K21985
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中島 典之 東京大学, 環境安全研究センター, 教授 (30292890)
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研究分担者 |
飛野 智宏 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (90624916)
清 和成 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80324177)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | 衛生害虫 / 衛生害獣 / 雨水排除 / 環境DNA |
研究成果の概要 |
都市に潜む衛生動物を効率的に検知することは被害が生じる前に適切な対策を取る上で重要である。本研究は都市雨天時排水に衛生動物の痕跡があると仮説を立て、効率的に検知する方法を確立しようとするものである。具体的には(1)衛生動物の痕跡の高感度検出手法の検討、(2)雨水排除過程での衛生動物の痕跡の流出の検証、についてそれぞれ研究を実施し、(1)についてはげっ歯類等の衛生動物に由来する痕跡試料に対してその重量当たりの遺伝子量を定量し、(2)においてそれらが雨天時排水過程でどの程度流出するかを実験的に検証し、げっ歯類の場合には糞よりも体毛の方が流出しやすいことを示した。
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自由記述の分野 |
都市環境工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
げっ歯類(ラットおよびマウス)、蚊、住血吸虫中間宿主貝の痕跡を水中から検出する方法を検討し、環境調査に用いるために必須の重量当たりの遺伝子コピー数を定量した。げっ歯類については、糞および体毛の流出特性を実験的に明らかにし、体毛の回収の有効性が示唆される結果が得られた。また、住血吸虫中間宿主貝については水中に放出されるRNAにより、より時間解像度の高い解析ができることが示唆され、新たな研究課題に展開している。
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