2次元材料(ナノシート)は、従来のバルクとは異なる機能の発現が期待され、エレクトロニクス、環境・エネルギーなどへの応用が期待されている。しかしながら、従来のナノシートの合成には、層状化合物の剥離法が利用されており、応用上重要である非層状無機化合物には適用できず、材料、機能のライブラリーは限定されていた。本研究では、最近開発した鋳型合成法を活用し、非層状酸化物のナノシートのボトムアップ合成に挑戦した。界面活性剤を利用した鋳型合成法により、層数、サイズ、形態を制御したナノシート(ZnO、CeO2、BaTiO3など)の合成を達成した。さらに、精密合成技術を広く、酸化物、カルコゲナイドに拡張した。
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