ジアゾ酢酸エステルの重合により得られるポリ(置換メチレン)の末端に、定量的に官能基を導入する手法を確立した。重合溶媒として用いるTHFとポリマー成長末端との停止反応により停止末端に、そして水を連鎖移動剤として用いる重合により開始末端に、それぞれ水酸基を定量的に導入することに成功した。 マルチブロックポリ(置換メチレン)合成のための、これらの水酸基のアジド基への変換は期待通りには進行しなかったが、今後もその実現を目指した検討を継続する。これらの水酸基からのラクチドの開環重合による、ポリ(置換メチレン)とポリラクチドのブロック共重合体の合成が可能であることを確認した。
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