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2020 年度 研究成果報告書

新概念テルペノイド"スクアレン"の酸化制御で導く真のヒト体臭コントロールへの挑戦

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22265
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分38:農芸化学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

仲川 清隆  東北大学, 農学研究科, 教授 (80361145)

研究分担者 永塚 貴弘  東北大学, 農学研究科, 准教授 (30445895)
伊藤 隼哉  東北大学, 農学研究科, 助教 (50781647)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードテルペノイド / 酸化 / 体臭
研究成果の概要

ヒト体臭の多様性がスクアレンの酸化に起因することの証明に向け、(1)皮脂におけるスクアレンと脂肪酸の酸化評価、(2)スクアレン酸化物異性体由来の臭気成分の解析、(3)皮脂の酸化抑制を介した体臭制御に有効な抗酸化物質の探索、これらの課題に挑戦した。(1)を通じ、これまでに体臭の原因と考えられてきた脂肪酸の酸化と同様に、スクアレンの酸化も十分に体臭の原因となり得る可能性が見出された。加えて(2)により、スクアレンの酸化を介して生じる種々の臭気成分の化学構造や生成経路の一部を推定した。さらに(3)ではスクアレンの酸化、ひいては体臭の制御に有効と推測される抗酸化物質を見出した。

自由記述の分野

食品科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2-ノネナールが体臭(特に加齢臭)の主原因とする二十年前の報告を契機に、ヒトの体臭に関する研究が広がり、現在では加齢臭という言葉は一般にまで広く認知されるに至った。また昨今は、体臭をはじめとする臭いによって他者に不快感を与えるスメルハラスメントが問題になるなど、社会的に体臭への関心が高まりつつある。しかし、こうした問題が生じるのは、結局の所、既存の方法による体臭制御が未だ実現していないためである。こうした現状の中で、スクアレンの酸化を体臭の新たな原因と示唆する本研究成果の学術的・社会的意義とインパクト、波及性は大きいと考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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