ミツバチ腸内細菌叢を人工的に再構築し、ミツバチの寿命と摂食行動に対する腸内細菌の影響を解析した。その結果、腸内細菌の保有自体はミツバチ個体にとって負担であることが分かった。この現象は無菌マウスを使った研究結果と類似しており、生物に共通の特徴である可能性がある。一方、特定の腸内細菌の組合せがミツバチの寿命に対して正の効果があることも見出され、腸内細菌同士の相互作用が宿主にとって重要であることが示唆された。また、2-5時間の絶食後のミツバチの味覚応答を調べたところ、腸内細菌の存在は味覚応答に影響を与えないことが明らかとなった。
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