カニクイザルPKD1エクソン4にSNP(一塩基多型)が存在することを見出し、父親側のみ認識するgRNAを用いることで、受精卵の父親ゲノムのみを効率的に切断することを確認した。これにより、PKD1ヘテロカニクイザル9頭を作出 し、3頭について出産前後に病理検査を行ったところ、嚢胞が形成されていることを確認した。6頭の飼育を継続し、エコーを実施したところ、生後直後と6ヶ月齢を比較することで嚢胞が大きくなっていること、その後の経過を観察し嚢胞数・サイズが増大していることから、ヒト多発性嚢胞腎の表現型を再現していることが分かった。
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