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2020 年度 研究成果報告書

HIV感染症・エイズの根治を目指した潜伏感染を標的とする新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22488
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

玉村 啓和  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (80217182)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードタンパク質リン酸化酵素C / HIV潜伏感染再活性化作用 / kick and kill / ジアシルグリセロールーラクトン / 蛍光共鳴エネルギー移動 / プロテアーゼ阻害剤 / conjugate化合物
研究成果の概要

タンパク質リン酸化酵素C(PKC)活性化剤であり、HIV潜伏感染再活性化作用(Kick作用)を有するジアシルグリセロールーラクトン誘導体(DAG-lactone)等を合成した。また、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を基盤としたPKC結合活性の簡便な評価法を確立した。この評価法を活用し、新規の有用なKick作用を有するPKC活性化剤を創出した。
さらに、DAG-lactone誘導体とプロテアーゼ阻害剤ritonavirのconjugate化合物を創製した。これは、薬物が到達した細胞内でKick作用によりHIVを産生させ、その場でプロテアーゼ阻害剤により死滅させる次世代の治療薬候補品である。

自由記述の分野

創薬化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在の抗ウイルス療法では感染者の体内からHIVが完全に排除されることはなく、潜伏感染細胞の存在が問題である。このような状況下、HIV感染者がもつ潜伏感染細胞を活性化させて治療する方法(Kick & Kill)が治癒を目指す治療法として期待されている。そこで、申請者の開発したDAG-lactone誘導体は腫瘍プロモーター活性を持たないPKC活性化剤であり、これを用いて、潜伏感染細胞からHIVを再活性化し(Kick)、抗HIV剤で新規感染を阻害する(Kill)ことは合理的である。さらに、ハイブリッド分子は、PKC活性化剤と抗HIV剤が同一細胞に作用するので学術的及び社会的意義が高い。
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公開日: 2022-01-27  

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