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2022 年度 研究成果報告書

過敏性腸症候群-中枢ネットワークのゲノム・メタゲノム・メタボローム依存性解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22589
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

福土 審  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80199249)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード過敏性腸症候群 / 中枢ネットワーク / ゲノム / メタゲノム / メタボローム
研究成果の概要

ストレス関連疾患の病態が科学的に解明され、その克服の方法が開発されれば、社会的な意義が大きい。その解決のためには、典型的な病態に焦点を当て、それを解明する効率的な戦略を取るべきである。過敏性腸症候群患者を対象とし、病態生理学的過程の詳細を、ゲノム分析、メタゲノム解析、メタボローム解析、ならびに脳機能画像を組み合わせて明らかにすることを試みた。中枢ネットワークのゲノム・メタゲノム・メタボローム依存性解析により、過敏性腸症候群を発症・継続させる有力因子が同定された。

自由記述の分野

心身医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

過敏性腸症候群では腸内細菌と脳画像がともに健常者と異なっていた。内臓刺激に対する視床下部-下垂体-副腎皮質反応がCRH負荷試験の反応性と並行すること、内臓感覚がストレス応答を左右すること、内臓刺激に対する反応の抑制は不安感受性の高さに関係することが明らかとなった。内臓刺激に対する内臓感覚・不安が背外側前頭前野、特に右側で処理されることが示された。過敏性腸症候群患者においては、腸内細菌が健常者と異なり、症状の悪化時に腸内細菌と代謝産物、神経伝達物質が動的に変化した。過敏性腸症候群の病態から得られた結果は、ストレス関連疾患全般に拡張することが可能であり、科学的・社会的意義が大きいと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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