肝臓は肝細胞、星細胞、類洞内皮細胞等によって構成され、恒常性維持に寄与する。病因によらず慢性的肝障害は線維化を引き起こし、しばしば肝硬変や肝がんに至る。我々はこれまで、ヒト肝臓モデルに応用可能な星細胞や類洞内皮細胞をiPS細胞から樹立してきた。本研究ではiPS細胞からマクロファージを作製した。分化16日でCD45、CD14共陽性細胞を確認した。CD14陽性細胞はM-CSFにより、マクロファージへ分化した。これらの細胞はM1誘導、M2誘導が可能であった。共培養系において、iPS細胞由来マクロファージの線維化促進作用を評価したところ、マクロファージとの共培養系において星細胞活性化が促進された。
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