本研究は食事摂取のタイミングがマスト細胞の概日時計リズムに影響を与え、I型アレルギー反応の強さや時間依存性に影響を与えることを明らかにした。活動期のみ食事を与えたマウスでは、マスト細胞の概日時計リズムは通常パターンを示したが、休息期のみ食事を与えたマウスではそのリズムが消失していた。さらに、活動期のみ食事を与えたマウスでは、PCA反応に概日リズムを認めたが、休息期にのみ食事を与えたマウスではそのリズムが消失していた。この知見は学術雑誌に掲載された。さらにこれらのデータを基盤としてマスト細胞の概日時計、食事摂取のタイミング、PCA反応との関係を明らかにするための数理モデルを作成中である。
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