研究課題/領域番号 |
19K22710
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山口 雅也 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (00714536)
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研究分担者 |
住友 倫子 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (50423421)
中田 匡宣 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90444497)
広瀬 雄二郎 大阪大学, 歯学研究科, 特任研究員 (90788407)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | 肺炎球菌 / 化膿レンサ球菌 / 分子進化 / 低分子阻害剤 / ゲノムワイド関連解析 |
研究成果の概要 |
本研究では、細菌の進化過程を解析し、それを活用した、薬剤標的の新たな探索手法の確立を試みた。 肺炎球菌の菌体表層タンパク質について解析し、nanAとbgaAが進化的な保存性が高いことが示された。bgaA遺伝子について解析を行い、BgaAは宿主の血管傷害を引き起こすとともに血液凝固を活性化させることで病原因子として働く可能性が示された。 また化膿レンサ球菌において、351株の情報を用いたゲノムワイド関連解析の結果、劇症型感染症と有意に相関する一塩基多型と遺伝子が検出された。
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自由記述の分野 |
細菌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BgaAにおいて進化的に変異が制限されているコドンに着目したところ、タンパク質の構造を崩さない変異が選択されていることが示唆された。すなわち進化の保存性から酵素の機能に重要な部位が推定できる可能性が示された。 また化膿レンサ球菌において、病態と相関する遺伝的多様性が明らかになったことで、侵襲性感染症の予防や治療につながる礎となることが期待される。
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