研究課題/領域番号 |
19K22769
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
渡辺 かづみ 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (80347236)
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研究分担者 |
高尾 秀伸 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (60329307)
野崎 真奈美 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (70276658)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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キーワード | 臨床判断 / 熟練看護師 / 人工呼吸器のウィーニング |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、人工呼吸器の早期離脱に向けた熟練看護師の内在知識と援助を明らかにすることである。面接と視線分析を行い、熟練看護師と新人看護師を比較することにより熟練看護師の特徴を明らかにした。面接では、熟練看護師は身体だけでなく、精神状態や数日の経過に注目していたことが明らかになった。視線分析では、熟練看護師は複数の情報を関連させながら判断していた。熟練看護師の注視遷移の特徴は、初心者看護師のそれと比較して、より複雑であり、熟練看護師は複数の情報を総合的に判断していることが示唆された。熟練看護師は、排痰だけでなく、呼吸筋の回復、栄養状態の調整、精神的サポートを援助していた。
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自由記述の分野 |
看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工呼吸器の早期離脱において、熟練看護師は、患者を身体面だけでなく精神状態など全体的に把握すること、今現在だけでなく経過を把握すること、すなわち点ではなく線で患者を把握すること、複数の情報を関連させること、援助としては、呼吸筋の回復や栄養状態の調整、精神的サポートまで総合的に行っていることがわかり、これらが熟練看護師の人工呼吸器の早期離脱における内在知識として明らかになった。これらのことを新人看護師に意図的に教育することで、人工呼吸器の早期離脱にむけて、新人看護師の臨床判断ならびに援助の能力向上に寄与すると考える。
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