研究実績の概要 |
主観的な自律神経機能検査は自記式質問調査表検査(身体的自律神経障害検査項目、精神的状態不安検査項目STAI(state-trait anxiety inventory))を用いた。客観的自律神経機能測定器機はクロスウェル社の「きりつ名人」を用いた。心電図をモニターし、安静時2分間、起立時2分間、着席時2分間の測定を行い、波形の変動をspectral解析を行い、自律神経の機能の解析を行った。R-R間隔を用いた心拍変動解析から、周波数解析による副交感神経の指標(HF成分)、副交感神経/交感神経の指標(LF成分)、交感神経の指標(L/H成分)の検討(LF:動脈圧変動成分、HF:呼吸成分)による定量評価、および時間領域解析(CVRR)により副交感神経指標の定量評価を行った。データ解析にあたっては各癌種毎に、治療前後の平均値、標準偏差を算出し、群間の差異を反復測定による多重比較検定により検討した。 初回治療目的で外来化学療法室通院中あるいは入院中の癌患者の自記式質問調査表検査と自律神経機能検査を行った。 GT-1細胞株は自律神経中枢である視床下部由来のマウス神経細胞株である37℃,5%CO2,DMEM培養下において1,10,100μMの各濃度のビンクリスチン(VCR)を添加し、MTT assayによる細胞増殖能、細胞の形態などを検討した。
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