本研究では、映像コンテンツ中に登場する既知の視覚イメージを利用して、実世界における自らの身体に対する認識を改変し、心理面および運動能力面において自分自身を拡張する手法の確立を目指す。近年普及が進む視覚を利用したVR技術は、娯楽やトレーニングといった応用を越え、体験後の人々の心理や行動に深い影響を与えることが示されつつある。本研究では、人々が既に獲得している、映像に対する強い視覚的イメージに基づき、プロジェクションマッピングによって自身の体を変貌させたり演出したりすることで、特別な訓練を必要とすることなく自身の潜在能力を自在に解放し、日常での運動や行動において適切な能力を引き出す手法を実現する。
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