研究課題/領域番号 |
19K22984
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
水野 理介 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (30273080)
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研究分担者 |
向田 昌司 岡山理科大学, 獣医学部, 助教 (80824797)
小野 伸幸 長野工業高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (60214186)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | リンパ管 / 平滑筋 / アミロイドベータ / 認知症 |
研究成果の概要 |
マウス・ラットの頸部リンパ管の走行を解剖学的に確認した。特にGlymphatic pathwayを形成する頸部深部リンパ管系(Deep Cervical Efferent Lymphatics: DCEL)の関係を明らかにした。DCELに対するアミロイドβ(Ab)1-40の用量反応を検討した結果、リンパ管自発性収縮の非可逆的障害を惹起することが判明した。L-NAME、アポシニン、アラキドン酸、プロプラノロール、Dooku-1およびグリベンクラミドは、Ab1-40によるリンパ管障害を改善しなかった。Ab1-40のDCEL自発性収縮は、リンパ管平滑筋に対する直接作用であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
医用生体工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先進国超高齢社会のトップランナーである本邦において、「健康寿命の延伸」を妨げる加齢神経変性疾患認知症の有病者人口は右肩上がりであり、当該疾患は医学的のみならず社会的にも解決しなければならない喫緊の課題である。近年、その原因物質であるアミロイドベータ(Ab)やタウタンパク質の脳脊髄液を介するクリアランス減弱がアルツハイマー型認知症の病態に関与することが示唆されている。本研究の学術的意義は、Abが、そのクリアランスの中心をなす頸部リンパ管系機能を抑制することを見出した事であり、また、社会的意義は、これらの機能解析が加齢神経変性疾患認知症の新規治療法の萌芽となる可能性を示唆している点である。
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