研究課題/領域番号 |
19K23087
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
水倉 亮 明治大学, 国際連携機構, 特任講師 (90848847)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
|
キーワード | 英語教育 / 教師教育 / トランスリンガリズム / アイデンティティ / 言語教育政策 / ポスト人文主義 |
研究実績の概要 |
2021年度も新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、発表することが決まっていた学会に出席することができず延期されている。また、あわせて海外の学術雑誌に応募し、現在査読の結果を待っているが、こちらも感染症の影響を受け結果の判明が遅れている。国内では、本研究に関わる内容で教職志望の学生や現役教員を対象と講演を行い、講演内容を中心に論文を執筆し投稿した。2021年度はオンラインでのインタビューを中心にさまざまな方にインタビューを行い、本研究の中心テーマである英語教員のアイデンティティの中でもDesireの側面についてより中心的に分析した。Desireについては英語教員自身だけでなく、彼らがDesireの感情を持つその過程において学生、教育機関、政府など多くのものが関係していることが判明した。Desireの定義づけをする際にドゥルーズとガタリの定義を採用し、先行研究ではあまり明らかになっていなかった部分について焦点を当てることができた。彼らの重要な理論であるアッサンブラージュやリゾームなど、英語教育に関わるさまざまな要因をネットワークとして捉えることにより、研究設問の一つであった政府の教育方針や政策と教員のアイデンティティの関係性を分析することが可能になった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、研究のフィールドに直接足を運びデータを取ることができないこと、そして学会の延期等により研究成果の発表の機会を失い、研究のプロセスを先に進めることができていないため。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は研究成果をより多くの場で発表していく予定である。まず投稿した論文の査読の結果を見て、リジェクトの結果であった場合別の学術誌への再投稿も考えている。また、本研究について、海外の出版社から出版される書籍で一章担当し論文を掲載することも決定した新型コロナウイルスの影響があまりなくなってきたタイミングで、現地でのデータ収集を再開し、その成果についてまずは国内の学会で発表する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
昨年度参加できなかった国際学会への参加費、渡航費、宿泊費、そしてデータ収集のために現地でフィールワークを行うための渡航費や宿泊費などに関して、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で計画通り使用できなかったため次年度使用額が生じている。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により規制されていた出張に関して緩和され次第、上記の目的で使用する予定である。
|