研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、17世紀イギリスの政治思想家・哲学者として知られるホッブズとロックを取り上げ、彼らの宗教論を17世紀半ばのピューリタン革命の脈絡に位置付ける研究を行った。ホッブズの主著『リヴァイアサン』の宗教論が同時代人の議論を踏まえている可能性を、ホッブズと同時代人のテキストの綿密な比較により実証的に示した。そしてその成果を国際的な学会や学術誌で発表した。また、ロックの初期の宗教論をピューリタン革命期の寛容論争に位置付ける研究を進めた。
西洋政治思想史
ホッブズやロックの政治思想・宗教思想は影響力が大きく、今日の日本でもよく知られている。本研究は、このような彼らの思想が同時代のどのような課題や論争を念頭に置いて生み出されたのかを明らかにしてきた。これにより彼らの思想について、ひいては政治と宗教の関係について、理解を深めることが出来た。この研究結果は海外の有力な学術誌に発表することが出来、国際的にも認められる水準の研究が出来たと言える。