研究課題/領域番号 |
19K23263
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0108:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸松蔭女子学院大学 (2021-2022) 新島学園短期大学 (2020) 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 (2019) |
研究代表者 |
稲見 直子 神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 講師 (90846114)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 多世代共生 / コミュニティ / 持続可能性 / コレクティブハウジング / コミュニケーション / 地域コミュニティ / 居住 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は「コレクティブハウジング(以下、コレクティブ)」を事例に、いかにして持続可能な多世代共生コミュニティが可能になるかを明らかにすることである。具体的には、(1)多世代共生コミュニティのコンセンサス形成過程とその持続可能性の解明、(2)多世代共生コミュニティにおける成員の高齢化の課題とその克服手法の解明、である。(1)では、持続可能要因として、コレクティブ独自の集団形成による柔軟な秩序形成過程を明らかにした。(2)では、コレクティブでは自主運営の仕組みを通じ、地域コミュニティと協同しながら、高齢になっても住み続けられる環境が整備されていることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
家族社会学、コミュニティ論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、第1に、コレクティブの先行研究で考察されなかったコレクティブの持続可能性に着目し、その要因としてコレクティブ独自の集団特性や地域社会との協同のあり方について明らかにしたことである。第2に、家族社会学において、コレクティブ特有の持続的な集団形成のあり方が、住まいにおいて核家族を前提とした親から子どもへの一方向的な社会化ではなく、親も子どもも他者を通じて社会化する可能性を示したことである。 社会的意義は、コレクティプが従来のプライバシーを重視した家族単位の住居にはない、家族の枠組みを超えたケアを中心とした生活空間を創り出すオルタナティブな住まいとなる可能性を示した点である。
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