研究課題/領域番号 |
19K23305
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
原北 祥悟 崇城大学, 総合教育センター, 助教 (70850402)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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キーワード | 非正規教員 / 専門性 / 臨時免許状 / 教員不足 |
研究実績の概要 |
本研究は、非正規教員の任用実態とそこに見られる特質について、教員不足の観点から明らかにすることを目指すものである。今日では教員不足問題が深刻化していることが各種調査等から詳らかにされつつある。文部科学省による「教師不足に関する実態調査」によれば、「教師不足」とは臨時的任用教員等のいわゆる非正規教員の不足を指しており、非正規教員問題と教員不足問題の関連性が示されている。そこで、本年度では非正規教員の任用制度・政策が今日の教員不足問題に対していかなる影響を与えたのか分析を行った。 教員不足問題をめぐっては量的な側面(正規教員の不足/非正規教員の不足など)からみても曖昧であるうえ、質的な側面(有資格者の不足)まで射程に入れて考察しようとすれば議論が複雑になることが浮き彫りになった。教員不足と表現したとき、教員の何が不足しているのか丁寧に紐解いていく必要性がある。義務標準法による教員定数を満たしていないのか、県レベルが独自に置く加配に不足が生じているのか等によって問題の位相は当然異なってくる。その際、臨時免許状の授与をもってその不足に対応しようとする動きは、教師の専門(職)性論の再検討を促すものになると考えられる。この考察については、日本教師教育学会第32回大会(課題研究Ⅲ:諸外国における「教員不足」―議論の足場を探る)及び日本教育制度学会第29回大会(課題別セッションⅡ:義務教育の危機としての教員不足問題)で口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
オンライン等で代替可能な調査は随時実施してきたものの、やはりコロナ禍の影響が大きい。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の影響もほぼなくなっているため、対面調査を随時実施していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により対面調査が十分に実施できなかったため、旅費の執行が滞ったことによる。次年度は対面調査のための旅費として使用する計画である。
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